真珠には、自然にできる「天然真珠」と、養殖によって人工的に作られる「天然真珠」があります。
天然真珠は、砂などの異物や外套膜外側上皮が組織内に入ることによって生じます。
異物が入ると、外套膜の細胞がパールサック(真珠袋)を形成します。
パールサックを形成した外套膜外側上皮細胞が、パールサック内に真珠質を分泌して、天然真珠となるのです。
真珠質とは、貝殻の内側で虹のようにキラキラと輝いている真珠層を作り出す成分であり、真珠層は真珠質の結晶です。
養殖真珠の場合は、核に外套膜の切片を密着させたものを、母貝の生殖腺に挿入します。
外套膜の細胞が、核の表面を覆うように増殖し、パールサックを形成します。
核とパールサックの間に、外套膜外側上皮が真珠質を分泌することで、真珠層ができ、養殖真珠がつくられます。
外套膜の切片(ピース)と核を貝の生殖層に挿入する「ピース式」と呼ばれるこの技術は、西川藤吉氏が考案した方法で、世界中の真珠養殖で現在も広く行われています。
ちなみに、養殖真珠の際に用いられる核の大きさは、作りたい真珠の大きさを考慮し、いくつかの種類の中から選んで行われているそう。
イケチョウガイを用いた淡水パールの養殖の場合には、核は用いずに、外套膜のピース(切片)のみを挿入して行います。
そのため、つくられる真珠は小粒になります。
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